買取方式の現金化業者には悪質業者が多いの?
クレジットカード現金化には、買取方式とキャッシュバック方式があります。
買取方式の業者には悪質業者が多いと言いますが、一体どのように悪質なのでしょうか。
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買取業者のクレジットカード現金化とは?
クレジットカード現金化には、キャッシュバック方式と買取方式の二つの方法があります。
両者の違いを簡単に説明すると、以下の通りです。
キャッシュバック方式
クレジットカード現金化業者の商品をクレジットカード決済で購入すると、その商品の特典に付与されているキャッシュバックとして、現金を受け取ることができる方式。
例えば、還元率(キャッシュバック率)が80%の業者ならば、10万円の利用で8万円の現金を受け取ることができる。
買取方式
クレジットカード現金化業者から購入すべき商品を指定され、その商品をクレジットカード決済で購入し、現金化業者に買い取ってもらうことによって現金を受け取ることができる方式。
換金率は指定される商品によって異なるが、換金率の高いブランド品が多い。
最近ではアマゾンギフトも増えて来た。
正直な換金率で運営をしているクレカ現金化業者
本稿で取り上げる買取方式は、昔から存在していました。
昔から、クレジットカード現金化は存在しており、お金に困った人が利用していたのです。
ただし、かつてのクレジットカード現金化はかなりあくどい種類の方法でした。
多重債務に苦しんだり、闇金に手を出したりしてしまった人が、クレジットカードを作ってショッピング枠ぎりぎりまで買い物をし、それを「買取屋」と呼ばれるクレジットカード現金化業者に3~5割くらいの価格で買い叩かれていたのです。
個人信用情報機関が今のように機能していなかった頃は、各会社で信用情報が共有されていませんでしたし、今のようにインターネット上のデータベースを利用して、迅速に信用情報を確認することもできませんでした。
ですから、異なる信販会社にクレジットカードの契約を申し込み、何枚ものクレジットカードを作り、それを限度額いっぱいまで使って現金化し、闇金やサラ金の返済に充てていたというわけです。
この話は、漫画『ミナミの帝王』でも描かれたことがあるため、知っている人は知っていると思います。
インターネットが普及した今では、オンラインの特性を生かして、ネット上で運営するキャッシュバック方式の業者が大半を占めていますが、昔ながらの買取方式の業者もあれば、オンラインの買取方式の業者もあります。
そして、キャッシュバック方式の業者に比べて、今でも買取方式の業者には悪質業者が多い傾向があります。
もちろん、どちらの方式にも優良業者があり、悪質業者もあるのですが、買取方式ではもっと多いというのが、筆者の正直な印象です。
買取方式の悪質業者の手口
買取方式のクレジットカード現金化業者の中には、今でもかつての買取屋のような、かなり汚い商売をしている業者もあります。
できるだけ安く買い取って、それを別の専門業者に売ることで、大きな利益を得ているのです。
最近では、オンラインの買取方式の現金化業者も出てきましたが、そのような業者は利用すべきではありません。
利用して良い結果を得られる業者もあるのかもしれませんが、あまり良い噂を聞きませんし、筆者が電話をかけて話を聞いた時も、喧嘩腰の業者などが多かったのです。
キャッシュバック方式の業者にもそのような業者はありますが、買取方式の業者では特にその傾向が強かったです。
また、安く買いたたくための手段がかなりあくどいです。
買取方式の悪質業者では、
2、買うべき商品を指定され、ネットショップで購入し、業者宛に送る
3、業者に商品が到着後、査定する
4、査定の結果に応じて、現金を振り込む
と言う流れになります。
悪質業者を利用した場合、申し込んだ後に業者の説明を聞き、説明の通りにネットショップで購入して送付し、査定を待ちます。
しかし、業者から査定結果の電話を受けると、「商品に傷が付いている」と言われて、80%くらいになると思っていた換金率が50%を切ってしまうことがあります。
買取の際には、一般のリサイクルショップなどでも、買取の査定は業者の査定担当者の判断によるもので、買取価格に文句をつけることはできません。
査定結果に納得がいかなければ、買い取ってもらわなければいいのです。
しかしこの場合、もし「その査定結果なら売りません」と言ったとすれば、業者に送った商品が全て自分に送られてきて、商品を持て余してしまうことになります。
それに、クレジットカード現金化を利用した人は、お金に非常に困っている人が多いため、「50%でもいいです・・・」と受け入れてしまうことも多くなります。
このほか、傷がついていたと言わなかったとしても、「商品のレートは日々変わっていて、お電話いただいた時には80%だったんですけど、本日のレートは65%なんです。
査定したのは本日ですから、65%が適用されます」などと言うこともあると聞きますし、「振込手数料、審査手数料、査定料で〇%差し引きます」などと言われ、これも期待していた換金率を大きく下回ることがあります。
今の時代、あらゆる買取業者に買い取ってもらう場合には、それがゲームをブックオフに売るにしろ、ブランド品を大黒屋で売るにしろ、車をカーチスに売るにしろ、査定は無料が基本です。
査定の結果、提示した買取金額に納得すれば売るし、納得しなければ売らないだけのことで、査定料は請求せず、「査定させてください(そして、もしよければ売ってください)」というのが基本的なスタンスなのです。
したがって、査定料などと称して、査定金額から大幅に差し引こうとしてくるような業者は、悪質業者だと考えて良いでしょう。
そんな業者を利用せずとも、もっと良い現金化業者はいくらでもあるのです。
悪質買取業者を見抜く方法
では、買取方式の悪質業者を見抜く方法を確認しておきましょう。
買取方式の悪質業者は、以下の手順で見抜くことができます。
1、キャッシュバック方式と買取方式の特定
まず、対象となる業者がキャッシュバック方式であるか、買取方式であるかを確認していきます。
これは、簡単なようで簡単ではありません。
なぜならば、まずオンラインの現金化業者は、多くの場合キャッシュバック方式であり、その頭で見ていくため、買取方式の業者まで「キャッシュバック方式だろう」という前提で見てしまうことがあるからです。
また、買取方式の業者でも、非常にそれと分かりにくいサイト構成になっていることが多いです。
これまでたくさんの業者を見て来た筆者でも、「あれ?ちょっとまてよ?」と、後になってから買取方式であったことが分かることもあります。
《業者えらび》口コミ、換金率、スピードで比較
換金率と還元率
その業者が買取方式であることを特定するためには、業者の表示が「換金率」となっているか、「還元率」となっているかで見分けます。
換金率となっている場合、商品とお金を交換する際の効率を意味しており、買取方式であることが分かります。
また、還元率となっている場合、商品購入の際のキャッシュバック(還元)の効率を意味しており、キャッシュバック方式であることが分かります。
取引の流れから
また、取引の流れを見ても分かります。
優良業者では、ほとんどの業者で取引の流れが記載されているため、これが記載されていない業者はその時点で除外して良いでしょう
取引の流れを見た時、取引の終盤で
「後日、商品をお受け取りいただき、全てのお手続きが終了です。」
などと書かれている場合はキャッシュバック方式です。
商品を買い、そのキャッシュバックとして現金を受け取るのですから、商品は手元に残るわけです。
一方、
「お客様がお買い物された商品を買い取り、現金を即日最短〇分でお振込み致します。」
などと記載されているならば、商品の買取りを行なう買取方式での現金化であることが分かります。
「換金率」「還元率」では、業者が言い回しを混同しているケースもありますから、取引の流れも同時に確認しながら判断していきましょう。
2、古物商許可番号の有無を確認
買取方式であることが分かったら、次に会社概要を確認します。
利用者から物品を買い取り、それを転売することによって利益を得るという営業形態は、「古物商」に該当します。
古物商に該当する商売を始めるにあたっては、必ず古物商許可番号を取得する必要があります。
古物商許可番号とは、古物商法を守ることを前提として付与される許可番号であり、古物商を営む業者は、古物商許可番号を掲載する必要があります。
オンラインの業者ならば会社概要などに記載し、店舗ならば利用者から見える位置に掲げる必要があるのです。
しかし、クレジットカード現金化の悪質業者は、買取方式の営業をしておきながら、古物商許可番号を掲載していないことがほとんどです。ある現金化業者では、事業内容に
新品・中古の売買(ブランド品、古着、電化製品等)
質屋業
と記載しており、確実に買取方式でありながらも、古物商許可番号を掲載していません。
このような業者は、古物商許可番号取得せずに営業している、違法業者の可能性が高いです。
もし古物商許可番号を取得しているならば、掲載しない理由がないからです。
実際、真っ当に営業している買取方式の業者では、古物商許可番号が必ず記載されています。
これは、古物商許可番号を記載しないことは違法であり、記載しないと10万円以下の罰金に処せられるからです。グレーな業界で営業する業者としては、些細な違反行為で目を付けられないように注意していることでしょう。
だから、古物商許可番号を必ず記載しています。
また無許可営業の場合には、3年以下の懲役あるいは100万円以下の罰金に科せられます。
古物商許可番号を取得している正規の業者が、そのような危険を冒して、わざわざ記載しないとは考えられませんから、「記載していない=無許可営業の業者」とみなしてよいでしょう。
無許可営業の違法業者が、ユーザー満足度を意識したサービスを提供してくれるはずはありません。
3、その他の点
その他、業者のホームページから悪質なポイントを多数あぶり出していく方法はあるのですが、ここで書くとあまりにも長ったらしくなってしまいますから、以下の記事を参考にしてもらうとしましょう。
それにしても、キャッシュバック方式と買取方式を的確に見分け、古物商許可番号を調べることによって、多くの悪質業者は除外できると思います。
まとめ
本稿によって、買取方式の悪質業者のことが分かったと思います。
皆さんは、特別な理由がない限り、買取方式よりもキャッシュバック方式を選ぶことをおすすめします。
そうすれば、「これの買取業者は悪質かな?」といった視点で選んでいく必要もなくなります。
もし、何らかの理由から買取方式の業者を選びたいと思っているならば、本稿の知識をもとに判断していけばよいでしょう。