ホームページから悪質業者を見抜く方法とポイントについて
クレジットカード現金化で最も厄介なのは、悪質業者の存在です。
本来とても便利なサービスなのですが、悪質業者を利用するとあらゆる面で不利な取引をすることになってしまいます。
悪質業者を見抜くのは難しいと思っている人もいるものですが、そんなことはありません。
悪質業者のホームページを見ると、悪質業者であると判断できる様々な特徴があるからです。
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クレジットカードと悪質業者
クレジットカード現金化は、いくつかある資金調達方法の中でも、特に便利な方法です。
クレジットカードさえ持っていれば誰でも利用することができますし、面倒な審査や手続きもほとんどありません。
しかし、クレジットカード現金化にもいくつかのデメリットがあり、その中でも最も大きいデメリットは、悪質業者が存在することです。
クレジットカード現金化は、悪質業者さえ避ければ概ね満足のいく取引ができるのですが、悪質業者と取引をしてしまえばたちまち不利な条件での取引を強いられてしまいます。
したがって、クレジットカード現金化を利用する際には、何としても悪質業者を避けることが大切です。
皆さんも、クレジットカード現金化を利用する際には、悪質業者を避けるために、色々調べて利用する必要があります。
その調べ方の例として、本稿ではとある業者Dが悪質業者であるかどうかを調べていきます。
ホームページからの情報だけで、非常に正確な判断ができるということが分かると思います。
ホームページを調べる
まずは、トップページから調べていきます。
業者を見極めることに慣れてくると、トップページからでもかなり正確な判断ができるようになります。
といってもそれほど難しいことではなく、基本的には不可解であるとか、不透明であると思える箇所をどんどん見つけていけばいいのです。
ホームページを見て疑問が出てくるということは親切ではない証拠ですし、利用者の勘違いを誘うことができます。
もし利用者が勘違いをして不満が残ったとしても、ホームページに明記していない以上、確たる証拠と共に抗議することもできなくなりますから、業者は明確なことを記載しないことによって、悪質な取引の後の防衛線を張っている可能性もあります。
業者Dのホームページを見てみると、トップページには様々な不審点が見つかりました。
トラブル0件?
業者Dのトップページには目立つデザインで「カードご利用1万2千件突破!信頼と実績のカードトラブル0件」と書いてあります。
しかし、トラブル0件というのは疑わしいことです。
どのような優良企業でも、トラブルが全くのゼロということはないもので、企業経営にトラブルはつきものです。
ただし、どの程度の規模を以てトラブルとするかは業者によって異なるため、業者Dは訴訟などが起きなければトラブルではないとの認識なのかもしれません。
クレジットカード現金化というグレーな取引において、クレジットカード現金化業者の中でトラブルが全く起きていないというような業者はおそらく存在しないでしょう。
不明瞭な表記をしていれば勘違いをする人は必ず出てくるもので、したがって何らかのトラブルや小競り合いが起きる可能性は十分にあります。
グレーな取引を1万2千件もしておきながら、トラブルがたったの1件も起きていないとはとても考えられません。
つまり、「トラブル0件」などと表示をしているということは、トラブルやクレームに対する認識の甘さを自ら露呈しているに過ぎないという考え方もできるわけです。
ホームページ管理がずさん・キャンペーンが不透明
トップページは、その業者の看板ともいえる大切なものです。
したがって、トップページの管理がずさんということは、身だしなみに注意を払わずに営業を行っているようなもので、信用することはできません。
業者Dのトップページを見てみると、管理が非常にずさんであることが分かります。
キャンペーンについての記載があるのですが、その中では、「今月限定 先取りsummerキャンペーン対象期間中にご成約いただいたお客様へもれなくギフトカードプレゼント」と書かれています。
この記事を執筆しているのは、10月13日です。
もう外も寒くなってきました。
「今月限定」と書いているということは、「10月限定」であるということです。
10月にもなって、本気で「先取りsummerキャンペーン」を行っているとすれば、正気の沙汰ではありません。
このことから、二つの危険性が見て取れます。
一つ目の危険性は、ホームページの管理がずさんであるということです。
10月限定で「先取りsummerキャンペーン」を行っているということは考えにくいため、おそらくこれは6月や7月といった初夏の期間に打ち出されたキャンペーンであると考えられます。
つまり、そのころに限定キャンペーンを打ち出し、本来ならば打ち出した月の最後で終わるはずですが、そのまま放置されているということです。
ホームページの管理がずさんなのです。
ホームページ運営に消極的なのか、スタッフが足りずに手も足もでないのかわかりませんが、どちらにせよ良いとは言えません。
二つ目の危険性は、初めからキャンペーンなど適用する気はないということです。
もし本気でキャンペーンの適用を考えているならば、キャンペーン情報はもっと正確に書かれていなければなりません。
キャンペーン情報を詳しく分析することなく利用する人もいるでしょうが、すでにキャンペーンは終了したなどという理由で適用されないでしょう。
業者にとっては、勘違いであろうとなんであろうと、とりあえず問い合わせてもらうことが取引の第一歩になりますから、そのために実際には適用されないキャンペーンを表示している可能性も大いにあります。
正直な換金率で運営をしているクレカ現金化業者
また、ギフトカードプレゼントというキャンペーンであるにもかかわらず、いくらのギフトカードであるのかが全く書かれていません。
まともな業者ならば、キャンペーン情報の特設ページを設け、キャンペーンの詳細を記載するものですが、それがなされていないのです。
つまり、ギフトカードは業者の裁量でいくらにでもできると言えます。
「もれなく」と書いていますが、キャンペーン終了ということでゼロにすることもできますし、それで納得しなかった面倒な客に対してのみ、ごく少額のギフトカードをプレゼントすることもできるのです。
本来ならば、キャンペーンはサービスに伴って提供されるものですから、事前に明確に知らされるべきですが、それを行っていない時点で怪しさが感じられます。
ちなみに、業者Dではこのほか、「お申込みいただいたお客様に最大2万円プレゼント!」という記載もありますが、これも信用できないものです。
全員にプレゼントとは記載されていないため、「条件を満たしていない」などの理由で断られる可能性が高いでしょう。
また、「最大」と表現することによって、「2万円以下ならばいくらでもよい」という意味にもなります。
つまり、プレゼントは2万円でも1円でもよく、2万円を獲得するための条件が全く書かれていないことからも、取るに足らないキャンペーンであると考えられます。
Q&Aに不審点がある
利用者の不安を解消するために、Q&Aコーナーを設けている業者も多いものです。
その中には、利用者の不安を解消するための色々なことが書かれていますが、中には不可解なことが書かれている業者もあります。
内容によっては、悪質業者である可能性が出てきますので、注意が必要です。
業者DのQ&Aを見てみると、意味不明な表現が見つかりました。
それは、以下の二つです。
当サイトで少し勉強している人にとっては、なにが不可解であるのかすぐにわかるでしょう。
クレジットカード現金化は、自分が所有しているクレジットカードを利用して現金を手に入れるものです。
業者Dの「ご利用の流れ」を見てみても、「申込み→商品購入→入金→商品到着」となっており、明らかにキャッシュバック方式の業者であることが分かります。
つまり、業者指定のキャッシュバック特典付き商品をクレジットカード決済で購入し、キャッシュバックとして現金を受け取るという方法です。
したがって、自分名義のクレジットカードがなければ利用は絶対に不可能です。
しかし、業者DはQ&Aにおいて、クレジットカードを持っていない人でも利用できると書いています。
まともなクレジットカード現金化では、クレジットカードなしでの利用はまず不可能です。
したがって、まともではない方法での現金化が案内される可能性があります。
実際、二つ目に挙げたものでは「カードをお持ちでない方でも、ご連絡いただければ丁寧にご案内致します」と書かれているのが意味深です。
クレジットカード現金化業者の一部には、ヤミ金業者やその他の悪質業者にあっせんする「紹介屋業務」を行っている業者の存在が確認されていますが、業者Dにもその可能性があります。
クレジットカード現金化はクレジットカードがなければ絶対に不可能であるのに、「それでもできます、案内します」と言っていることを見ると、その可能性は否定できないでしょう。
《業者えらび》口コミ、換金率、スピードで比較
会社概要が不十分
悪質業者に極めて多い特徴として、会社概要が不十分というものがあります。
会社概要のページは会社の名刺のようなものであり、そこを見れば業者のあらゆる情報が分かるものでなければなりません。
悪質業者に非常に多い特徴として、代表者名や住所が記載されていないというものがあります。
これさえ表示すればよいというものではなく、必要最低限の情報です。
業者Dは、代表者名は「石井」とだけ書き、住所は記載していません。
この時点で、業者Dは悪質業者の可能性が極めて高いと断定してよいでしょう。
このほか、信じられない不審点も見つかりました。
それは、業者Dの事業内容に
「東京都公安委員会の古物商許可で営業している各種商品の買取専門会社」
と書かれていることです。
キャッシュバック方式ならば、業者の事業内容は「キャッシュバック特典付き商品の販売」となるべきなのですが、買取専門会社と書いてあるのです。
業者は、買取り業務とキャッシュバックの両方を行っているのだと主張するかもしれません。
しかし、「専門会社」と書いてあるということは、買取り業務専業の会社ということであり、そのような言い訳は通りません。
となると、業者Dはキャッシュバック方式ではなく、買取方式である可能性が出てきます。
しかし、取引の流れを見ると、どうみてもキャッシュバック方式なのです。
つまり、ホームページ内で矛盾が起きており、利用者にとっては訳の分からない事態になっているということです。
このような業者を利用すべきではないことは、言うまでもありません。
このほかにも注目すべきことがあります。それは、自ら「古物商許可で営業している」と言いながら、会社概要で古物商許可番号を記載していないことです。
古物商を営む業者は古物商許可番号の取得が求められますが、取得した番号は必ずホームページに記載しなければなりません。
記載していない場合には、表示義務違反として10万円以下の罰金が科せられます。
また、表示することでなんらかの不利益が生じるものでもないため、普通の業者ならば堂々と表示していますが、業者Dは表示していません。
これは、表示できない何らかの理由があるとみるのが妥当でしょう。
つまり、古物商許可番号などはじめから取得していない可能性があるということです。
無許可営業の場合には100万円以下の罰金あるいは3年以下の懲役となる、非常に重い罪を犯していることになります。
嘘が書かれている
極め付けは、嘘を書いているということです。
クレジットカード現金化は、お金をやり取りするサービスなのですから、他の業者以上に信頼が大切になることは言うまでもありません。
ホームページの記載に明らかな嘘があった場合、顧客との信頼関係を軽く見ている態度の現れと解釈することができ、悪質業者の可能性が出てきます。
業者Dでは、「クレジットカード現金化とは・・・」という部分でクレジットカード現金化を簡単に説明する際に、こんな嘘をついています。
「有名ブランド品を購入して売却しても3割程の金額でしか買取をしていただけないのですが、弊社指定商品の購入であれば高額キャッシュバックが可能!!」
クレジットカード現金化の方法の一つに、ブランド品をクレジットカード決済で購入し、それを中古品店に転売して現金を得る方法があります。
確かに、有名ブランド品を購入して売却した場合、ごく一部の悪質な中古品店では、客の足元を見て3割程度でしか買い取らない業者もあることでしょう。
このように、完全な嘘とは言えないところがまた気持ち悪いところです。
しかし、ほとんどの中古品店では、有名ブランド品を購入してほぼ新品の状態で転売すれば、3割で買い取るということはほぼあり得ません。
例えば、ルイ・ヴィトンのバッグを購入し、大黒屋に転売すれば8割以上の価格で買い取ってもらうことができます。
その他の中古品店にも色々ありますが、わざわざ怪しげなお店に行かずに、ブランド品を購入している中古品店にもっていけば、概ね7~8割で買い取ってもらえることは間違いありません。
したがって、この表記は完全な嘘ではないものの、ほぼ嘘に近いということができるでしょう。
ごく一部の一般的ではない事例を以て、大部分の一般的な事例を否定することはできないのです。
このような表記は、単に個人で現金化をしようとする人を引き留め、自社での取引を促そうとするためのものでしかないのです。
少し考えれば、そのような魂胆は見え見えであり、非常に汚いやり方です。
まとめ
以上のことをまとめると、クレジットカード現金化業者が悪質業者であるのかどうかをホームページから判断するポイントは以下の通りになります。
トップページの記載が不透明・不明瞭で疑問がたくさんでてくる
ホームページの管理がずさんである(更新頻度が低い)
Q&Aページに意味不明なことが書いてある
会社概要が不十分(買取方式ならば古物商許可番号の記載があるかどうか)
細かい点を指摘すれば、まだまだボロが出てくるでしょう。
しかし、上記の5つのポイントに注意を払って置き、どこかで悪質業者の可能性が出てきたならば、そのような業者は利用しないのが賢明です。
他にも業者はたくさんあるのですから、あえてそこを利用する必要などありません。
また、ホームページは非常にクリーンであったとしても安心はできません。電話での対応にも見るべきポイントはあるからです。
電話をしたときに感じが悪いと思ったり、説明が分かりにくいと感じた場合には他の業者を利用した方が良いでしょう。