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クレジットカード現金化マニュアル

クレカ現金化の悪質業者、ハッピーリターンにせまってみた

クレジットカード現金化の利用者が増えるにつれて、現金化業者の数も増えてきました。

しかし、優良業者が増えていくのは大いに結構なのですが、中には悪質業者も多いのですから困ったものです。

悪質業者の代表的な手口に、クレジットカードの暗証番号を聞き出そうとするというものがあります。

本稿では、その手口を仕掛けてくるハッピーリターンについて解説していきます。

クレジットカード現金化業者には悪質業者もある

ハッピーリターン実態

当サイトでは、クレジットカード現金化について様々な角度から紹介してきました。

なぜならば、クレジットカード現金化は人によっては非常に便利な資金調達の方法であるからです。

クレジットカード現金化は、クレジットカードのショッピング枠を現金化する方法であり、本人名義のクレジットカードさえ持っていれば、誰でも審査などせずに利用が可能となるのです。

また、昔は店舗型の現金化業者ばかりで近寄りがたかったものですが、今ではインターネット上で運営される業者が増えたため、その近寄りがたさはなくなりました。

しかしその一方で、店舗を構えずにローリスクで始められる事業であることから、新規参入が相次ぎ、業者の数が非常に多くなりました。

近寄りがたさはなくなったものの、業者選びに迷う利用者が増えています。

現金化業者の口コミや体験談を見てみても、その多くは業者の自作自演であるため、真実の情報を把握できずに利用してしまう人が非常に多くなっているのです。

悪質業者も増えています。

悪質業者の手口は色々ですが、主に情報弱者を狙った方法が多く見られます。

ホームページを詳しく調べ、現金化周辺の法律なども調べて申し込めば、業者がおかしなことを言い始めたときに、悪質業者だと判断して申込みを止めることができるものです。

ハッピーリターン実態

しかし、それをせずに申し込んだ人は、業者の口車に乗せられて利用してしまい、結果的に悪い条件で取引をしてしまうのです。

特に、悪質業者に引っかかってしまうのは女性が多いようです。

警察資料を見ても、詐欺被害に遭った人の男女比は男性が28%に対して女性が72%となっており、女性の方が詐欺被害に遭いやすいことが分かっています。

このことを踏まえてかどうかは分かりませんが、クレジットカード現金化業者の中には女性の囲い込みに必死な業者も見受けられます。

女性限定のキャンペーンなどを行い、女性客を引き込もうとしているのです。

もちろん、クレジットカード現金化の利用者は男性が多いため、純粋に女性客を獲得したいという思いからキャンペーンを行なっている業者もあるでしょう。

しかし、騙されやすいからこそ女性をターゲットにしている業者があったとしても、なんら不思議ではありません。

女性をターゲットにしている業者には色々ありますが、その中の一つに広告などでよく見かける「ハッピーリターン」という業者があります。

女性の囲い込みに必死な業者の悪質性はどうなのかを調べようと思って色々調べてみると、非常に怪しい業者であることが分かってきました。

当初は想定していなかったのですが、クレジットカードの暗証番号を盗ろうとしている業者であることが分かってきたのです。

クレジットカードの暗証番号を聞き出す業者は、間違いなく悪質業者です。

そこで、ハッピーリターンについてさらに調べることで、クレジットカードの暗証番号を聞き出す手口を調査することにしました。

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ハッピーリターンの口コミやその他の怪しい点

ハッピーリターン実態

私がどこでその情報を手に入れたのかというと、口コミからでした。

クレジットカード現金化に関する口コミ比較サイトなどはたくさんありますが、その多くは業者の自作自演であるため、業者をほめたたえる口コミばかりで大して参考にはなりません。

そこで、口コミ比較サイト以外、例えばヤフー知恵袋や匿名掲示板その他を調べていく必要がありますが、調べていくうちに以下のような口コミを見つけたのです。

「電話の対応は丁寧で感じがよかったけど、クレジットカードのセキュリティコードを聞かれた。契約しないのに聞くっておかしい?契約しなかったら、個人情報をとられただけになるよね?転売とかされないといいけど」

「申し込みの際クレジットカードのセキュリティコードを聞かれたので取引を辞めた。評判を見ると詐欺とかはしてないみたいだけど、個人情報の取り扱いが怪しい」

このように、クレジットカードの暗証番号を聞かれている実態があることが分かりました。

より深く知るために、ハッピーリターンのホームページを見てみると、新たに色々な怪しい点が見つかりました。それらを見ていきましょう。

ホームページは綺麗だが・・・

ハッピーリターン実態

まず、ハッピーリターンのホームページはよくできています。

ホームページはピンクを基調としており、随所に女性の写真が用いられていることから、女性客には安心感がある作りと言えるでしょう。

といってもこれらの画像は無料の画像素材であり、あまりお金をかけずに作っているサイトであることが分かります。

このほか、美人時計による時刻表示を行うという無駄な演出を行なっていますが、ここでも時刻版を持った女性の写真が分毎に掲載されますから、女性に親近感を与えることが目的であると考えられます。

しかし、ホームページの一番上には「安心の実績 創業6年突破!」と書かれているものの、創業は2007年となっています。

となると、2016年9月28日現在では創業8年または9年は経過しているはずです。

しかし、かたくなに6年突破の表示を続けているところを見ると、ホームページのデザイン更新は何年間か放置された状態であり、管理はズボラであることが分かります。

嘘っぽい情報

次に、ハッピーリターンはこんなことを言っています。

「創業以来お客様からのクレームは0件!安心してご利用いただけるサービスをお約束いたします。」

これはどう考えても嘘と言ってよいでしょう。

ハッピーリターン実態

創業から8~9年の会社において、クレームが0件などというのは考えられません。

日本の名だたる企業群にしても、徹底して顧客対応を教育されているものですが、それでもクレームはつきものなのです。

ましてや、グレーゾーンの取引であるクレジットカード現金化において、クレームがないというのは嘘でしょう。

このような、明らかに嘘であると分かる記載をしている神経を疑いますが、そもそも詐欺というのは圧倒的少数の人が引っかかり、そこから利益を得ているのですから、まともな神経ならば決してしない主張もあえてするということなのかもしれません。

また、「当サポートセンターでは、徹底した教育とクレジットに関する専門の知識を持ったオペレーターが誠心誠意ご対応させて頂きます。どんな小さなことでもお気軽にご相談ください!」と書かれていますが、これも嘘であったことが後々分かります。

会社概要

ハッピーリターン実態

会社概要も怪しさ満点です。

会社概要の住所は不十分であり、創業年月日と代表者名の記載がないのです。

ちなみに、所在地は「東京都渋谷区円山町1丁目10番地」と書かれており、番地より下の記載がありません。

また、創業年月日や代表者名はまともな業者ならば確実に記載している情報であり、これを記載していない時点で非常に怪しいと言えます。

その他

ハッピーリターン実態

その他、「実際にご利用いただいた方のレビュー」というコーナーがありますが、これも怪しいものです。

創作感があふれ出ているのです。

これは数が多すぎて一つひとつ指摘することはできませんので、実際に見ていただくのが良いと思います。

ハッピーリターンは暗証番号を聞いてくる?

クレジットカードの暗証番号を本当に聞き出してくるのかどうか、実際に電話して聞いてみることにしました。

「もしもし、ハッピーリターンです」
「あの、クレジットカード現金化したいんですけど」
「ご利用ありがとうございます」
「利用にあたっていくつか聞きたいことがあるんですけど・・・」
「はい」
「これって、キャッシュバックで現金をもらうんですよね?」
「そうですよ」
「どんなものを買うんですか?」
「それは、お申込みいただいたお客様にお伝えしているので、ここではお伝えできません」
「え、そうなんですか?あと聞きたいのは、僕20万円利用したいので、ホームページによると還元率は91%になると思うんですけど、18万2000円もらえるんですか?」
「いえ、現金化の際には色々な手数料もかかりますから、91%そのままというわけではありません。カードの種類によっても変わってきますし」
「カードごとの還元率とか聞いても大丈夫ですか?」
「あの、利用されますか?」
「はい、そのつもりですけど」
「それなら、正式に申し込んでいただいてからお教えしますが」
「つまり、買うものも、正確な還元率も分からない状態で申し込まなければならないとうことですか?」
「そう、ですね」
「分かりました。じゃぁ申し込みます」
「でしたら、当社ホームページの申込フォームからお客様の情報をお送りください。その後に、こちらからメールしますので、身分証明書などお送りいただく形になります」
「身分証明書だけ用意すればいいですか?」
「いえ、クレジットカードの暗証番号も必要です」
「暗証番号もですか?」
「はい。クレジットカードの銘柄や番号によって、当社の端末との相性を確認しなければならないので」
「教えないと利用できないんですかね?」
「そうですね」
「わかりました。利用しません」

ここで電話を切りました。

ハッピーリターン実態

口コミにあったとおり、クレジットカードの暗証番号を聞き出そうとして来るというのは本当でした。

ホームページに「徹底した教育とクレジットに関する専門の知識を持ったオペレーターが誠心誠意ご対応させて頂きます。どんな小さなことでもお気軽にご相談ください」と書かれているのに、実際には申し込まなければ何も教えてくれず、誠心誠意の対応とは言えませんでした。

身分証明書の提出に関しては、どこの業者でも行なっているためなんら問題はありません。

業者は身分証明書を確認することで、クレジットカードが本人のものであることを確認した上で現金化を行うからです。

しかし、そのどさくさに紛れてクレジットカードの暗証番号を聞き出そうとしてくる業者には注意が必要です。

ハッピーリターン実態

クレジットカードの暗証番号は、本来自分と信販会社だけしか知りえないものです。

悪用される可能性もあるため、第三者には教えてはならないとされており、経済産業省もクレジットカードの安全管理について書いた文章の中で、以下のように言っています。

「氏名等の個人情報と結びついている場合は、個人情報保護法に規定される個人情報保護の一環として、クレジットカード番号なども保護対象とする」

「クレジットカード会社は、クレジットカード番号等単体でも個人情報と同様の安全管理措置を講ずること」

クレジットカードは、表面にクレジットカード番号と名義人の名前が記載されているものです。

したがって、個人情報保護の対象となり、第三者が聞き出すことを禁じられるということです。

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クレジットカードでの買い物は、クレジットカード番号、有効期限、カード名義の3つの情報で買い物ができるため、安易に教えると、悪用されて身に覚えのない請求を受けてしまう可能性も出てきます。

「でも、ネットでショッピングする場合には、クレジットカード番号を入力して買い物をするじゃないか。その時にもクレジットカード番号は知られるのに、写メで送るのと何が違うの?」と思うかもしれません。

しかし、クレジットカードでの買い物で入力した情報は、暗号化されたページを介してやり取りが行われるため、カード番号が相手に伝わることはないのです。

ハッピーリターン実態

そのくらい、一般的な商売ではクレジットカード番号の扱いに敏感になっています。

しかし、ハッピーリターンはクレジットカードの暗証番号を要求してくるのですから、異常であるとしか言いようがありません。

このほかに入手した情報では、ハッピーリターンから勤務先情報を聞かれたというものがありました。

契約者と連絡が取れない場合の緊急連絡先として、勤務先の名前と電話番号を教えろと言うのです。

消費者金融などの審査であれば、勤務実態を把握して回収リスクを軽減しなければならないため、勤務先を聞くのは当然のことです。

しかし、クレジットカード現金化では審査などはなく、緊急連絡の必要もありません。

ハッピーリターン実態

したがって、利用者の情報を広く集めるために、本来不要な情報までも聞き出そうとしている可能性があります。

なぜそのような情報を集めているのか、理由は業者だけが知っていますが、私が推測できる範囲でいえば、充実した顧客情報を別の業者に転売している可能性があります。

まとめ

以上の通り、ハッピーリターンは悪質業者に間違いありません。

普段は、「○○は悪質業者である可能性が高いです」などと言うにとどめているのですが、クレジットカードの暗証番号を聞き出す業者は間違いなく悪質業者であるため、あえて断言します。

ハッピーリターン実態

ハッピーリターンのプライバシーポリシーには「個人情報の保護に関する法律その他の関係法令・指針を遵守する」と記載されているのに、個人情報保護法に違反する行為を行なっているのです。

もっとも、ホームページに書かれている主張があらゆる点で怪しく、会社概要も怪しいのですから、その時点で利用価値はありません。

実際、ハッピーリターンはクレジットカードの暗証番号を聞き出してくるという悪質業者だったのです。

皆さんも、ハッピーリターンのような業者には注意してください。

悪質業者であると思ったならばすぐに利用は中止し、クレジットカードの暗証番号などは決して渡さないことが大切です。

本来、クレジットカード現金化にはクレジットカードの暗証番号を教える必要はないにもかかわらず、あえて聞き出しているということは、クレジットカード現金化以外の何らかの目的に利用される可能性が十分にあるのです。

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