現金化の口コミを信用して利用した人がヤバいことになった4人の例
ネット上の口コミや評判などは偽物の情報も多く、安易に信用して現金化を行うと大変なことになります。
なぜ、偽物の情報が出回る理由と、偽物の情報を信じて被害に遭ってしまった4人の例を紹介。
見出し
ネットは誤った情報がいっぱい
インターネットが発達した現代、知りたい情報は検索することで簡単に得ることができます。
しかし、ネット情報に公開されている情報は正しい情報と誤った情報をフィルターにかけて公開されているわけではないため、嘘の情報もゴマンとあります。
顕著な例でいえば、芸人のスマイリーキクチさんがアンチたちによってネット上に「過去に殺人事件にかかわった」という情報を流されたことがあります。
この情報はネット中にたちまちのうちに拡散し、当時のスマイリーキクチさんは『冬のソナタ』のペ・ヨンジュンのモノマネでブレイク目前であったにもかかわらず、スマイリーキクチさんが出演した番組には「なぜ殺人犯を出演させているのだ」と抗議が殺到。
スマイリーキクチさんはこの問題が警視庁の大規模な捜査によって解決されるまで、芸能界から干されることとなりました。
銭目当てのライターたち
このほか、銭目当てで虚偽の情報を流すネットライターの動きも見過ごすことはできないでしょう。
ネットライターというのは1記事いくら、1文字いくら、口コミ1件いくらという業態で収益を得ています。
正しい情報を手掛けるならばまだしも、それが発信された時の社会的意義などは何も考えず、虚偽の情報をクライアントに依頼されるままに手掛けるライターが非常に多いのです。
筆者も過去にそのような記事を手掛けたことがあります。耳鳴り・難聴を改善するサプリメントの記事を手掛けるにあたって、まだ20代前半であり耳鳴りや難聴とは無縁の筆者が、60代や70代の利用者の口コミを手掛けることを依頼されたのです。
また、開発者でもない筆者が「困っている方々を助けたいと思い~」などと『開発者の想い』を手掛けたこともあります。
当時は「これも仕事のうち」と割り切ってその仕事をこなしたのですが、その口コミなどを見て商品を購入した人もおそらくいるであろうことを考えると、非常に愚かなことをしたものだと思います。
クレジットカードの現金化にしてもそうです。詐欺に当たらない利用方法を詐欺であると主張したり、または詐欺に当たる行為を推奨したり、悪質業者であるにもかかわらず優良業者として口コミ情報を書いたりするのです。
当事者だからこそわかることがあります。
ネットの中には虚偽の情報があふれており、特に口コミはあてになりません。
本当の利用者が書いた口コミもある一方で、利用したこともないライターが、クライアントの以来のままに悪徳業者をほめたたえ、客を呼び込むということが日常的に行われているのです。
断言できます。
嘘のない口コミサイトなどありません。
正しい情報も含まれているかもしれませんが、嘘の情報も目にする可能性がほぼ100%であることを考えると、口コミサイトは参考にしないに越したことはありません。
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口コミの見抜き方と正しい利用方法
しかし、情報が錯綜しているなかでも、クレジットカード現金化に関する情報は書籍などからは得にくい特殊な情報であり、やはりネットを参照するほかありません。
そこで、口コミの正しい見抜き方を身につける必要があります。
まずは、口コミサイトの口コミや、2ちゃんねるや、Yahoo!知恵袋の口コミをざっと見てみましょう。
その中で、ほぼ確実に嘘であるものは文中や文末に業者のサイトURLが記載されているものです。
このような口コミは業者が手掛けているものである可能性が非常に高いからです。
悪質な口コミの形態の多くはそのようなものであるため、URLが添えられている口コミを除去してしまえば悪い口コミの多くを除去することができます。
ネットの口コミの意外な利用方法
口コミを観る人の多くは、「良い業者を見つけよう」という態度で口コミを見ています。
しかし、これを逆の観点から、すなわち「悪い業者を見つけよう」という視点から見ていくのです。
口コミの中には、被害にあった人が怒りとともに「○○という業者に騙されました!」というような口コミを投稿していることも多いため、そのような口コミがされている業者をピックアップしていきます。
悪い評判と良い評判が同時にある場合にも、悪い方向で捉えて構いません。
なぜならば、悪い口コミの方が正しい情報である可能性が高いからです。
悪い情報は多くの場合嘘ではありません。
もし実際に被害に遭っていない人が悪い情報をながせば、最悪の場合営業妨害で裁判沙汰になる可能性もあります。
したがって、ある業者が他の業者を貶めるために悪い口コミをライターに依頼するということはまずありません。
したがって、悪い口コミのほとんどは、実際に被害にあった素人が、事実のままに書いているのです。
悪い口コミの中には、書いた本人が被害妄想に駆られて書いていたり、いたずらで書いている可能性もないわけではありませんが、君子危うきに近寄らずで、そのような業者は利用しない方が賢明なのです。
具体性の有無
具体的に「○%の還元率で○万円の現金がもらえた」という記載があるか、もしくは何の具体性もなくただただ特定の業者をほめたたえているかでは、信憑性は全く異なります。
また、具体的に書いている口コミは、本当に利用したからこそ具体的な記載となっている可能性が高く、逆に具体性を伴わない口コミは、本当は利用していないからこそ具体的な記載ができないのです。
しかしながら、具体的に書いている口コミの中にも虚偽の可能性は大いにあります。
具体的な記載がある口コミは参考程度に見るべきでしょう。
具体性を伴わずに褒めちぎっているような口コミは「ステマ」の可能性が高く信用できません。
ただ褒め、推奨し、URLを添付するというのはステマの最も典型的な形でもあります。
ただし、文章力や表現力の乏しさからただ褒め推奨するという口コミの可能性もあるため、具体性がないものは完全除去してもよいのですが、疑う程度にとどめておいてもよいでしょう。
口コミでふるいにかけた後
今までの内容から、まずはURLが添えられている業者を除去します。
悪い口コミがある業者も除去してしまいます。
具体性を伴わない口コミは疑い、残った業者に関する口コミならば信用できる可能性が比較的高いと言うことになります。
最後に、残った業者を洗い出していきます。
特に調べるべきことは、業者情報です。
サイトにはきちんと会社情報のページが設けられており、業者の所や代表者氏名はしっかりと記載されているかを調べ、グーグルストリートビューを利用するなどして業者が記載の住所に実在するかを調べてみましょう。
次に、お問い合わせフォームがある場合には、電話やメールで確認を取り、最終的な還元率が何%であり、変動することがあるかないか、ある場合にはどのように変動していくかなど、細部にわたるまで調査を行います。
ここまで行った結果、信用できると判断できたならばその業者はおそらく優良業者です。これが正しい口コミの利用方法なのです。
口コミに騙された人々
実際に口コミに騙された人たちが、どのような流れで騙されていったのかを見ていきましょう。
ケース1:当初の還元率ではなく取引させられた!
Aさんは、あるときまとまった出費を強いられることになったのですが、期日は給料日前であり、全くお金が足りない状況でした。
売れるものは売って現金をかき集めたのですが、後少しお金が足りません。
消費者金融も検討していたのですが、最近「闇金ウシジマくん」というマンガにハマっていた彼はどうしても借金に怖いイメージを持っていたため、消費者金融もできるだけ利用したくないと思っていました。
親から借りるか、友人から借りるか、自分で何とかできないか・・・と考え、とりあえずインターネットで色々と検索してみたところ、「クレジットカードの現金化」という方法を知りました。
彼は、消費者金融は利用したことはないけれども、幸いクレジットカードは持っていました。しかも、iPhoneでAppleストアを利用するために作ったクレジットカードであり、ショッピング枠もほとんど使っていませんでした。
この際、ショッピング枠から少し拝借してもいいだろうと思ってさらに色々と調べてみました。
当初は少し怪しい気もしていたし、詐欺であると書いているサイトもあったのですが、口コミなどを見てみると意外といい反応も見られます。
ちょっと足りない分を補うだけだから大丈夫だろうと思い、利用を決意しました。
還元率が高い業者を探すと、98.8%という非常に高還元率の業者を見つけました。
申込フォームに情報を入力するとすぐに電話があり、色々と説明を受けました。
しかし、電話の途中からなんだか話がおかしくなってきました。
よくよく聞いてみると、手数料や他にもよくわからない名目で還元率が下がっていき、最終的には60%の還元率となったのです。
しかも、もう申し込みを下から取り消せないと言われ、結局3万円を手にするために5万円の商品を購入することになったのです。
少し落ち着いて考えれば、3万円のお金が足りない人が5万円を支払わなければならないと言うのはあまりにも業者が暴利をむさぼっているとわかります。
また、「もう申し込んでいるから取り消せない」と言われたとしても、契約というものは双方の了承のうえで結ばれ、そして取引へと進むものですから、申し込み後のキャンセルは消費者の自由なのです。
Aさんは2ヶ月後に5万円の請求をされ、給料も少なかったために再びお金に困るという貧困のループにはまってしまいました。
ケース2:契約違約金を請求された!
Bさんは友達との旅行に誘われ、どうしてもお金が必要となりました。
しかしBさんにとって旅費は高く、お金が足りない状況に。
元々消費癖があったBさんは消費者金融からも限度額いっぱいのお金を借り、クレジットカードのキャッシング枠ももう残っていませんでした。
そこで、友達に相談すると「クレジットカード現金化」という方法を知りました。
しかしその友達は実際に利用したことはなかったため、Bさんは自分で色々と調べてみました。
とくに口コミを注意深く読みました。
《業者えらび》口コミ、換金率、スピードで比較
2ちゃんねる、ヤフー知恵袋、口コミサイト、色々と調べた結果、還元率がとても高いという理由からオススメされていたある業者を利用することに決めました。
しかし、BさんもAさんと同じように、申し込み後の電話でどんどん還元率が落ちていき、結局最終的な還元率は50%をきってしまいました。
5万円ほしいと思っていたのに、10万円以上も支払わなければならない状況となったのです。
Bさんはバカバカしいと思い、「それならやめておきます」と言いました。
しかし業者は、「既に申し込みをしているから、キャンセルするならば契約違約金として5万円を支払ってください」と言われました。
Bさんは契約・申し込み・キャンセルといった商品取引に関する知識に乏しかったものの、ない知識を絞って
「申し込み後何日か以内ならクーリングオフができますよね?だから支払いません」
などと言ってみたのですが、
「クーリングオフとは、業者が訪問販売などで強引に取引を成立させたときに使うものです。今回の取引ではあなたから申し込みをしましたよね?」
と返されました。
おそらくはこれまで多数の同様の詐欺を行ってきたことから、相手の方がずぶの素人であるBさんに比べて何枚も上手だったのです。
押し問答の末、ついには業者が法的措置を取るといい出したため、Bさんは5万円の契約違約金なるものを支払わされてしまいました。
5万円欲しかったにもかかわらず、5万円支払わされてしまったのです。
Aさんのケースと同様に、申し込み時点ではまだ契約は結ばれていません。
したがって、契約違約金などと言うものも支払う必要は全くありません。
もし契約違約金の話を持ちだされたならば、その電話はすぐにきって、折り返し電話があろうとも無視しておいて構いません。
当然、業者が法的措置に出ることもありません。
ケース3:カード利用停止になった!
Cさんは真面目な会社員だったのですが、たまたま友人に誘われて競馬・競艇をやってみたところ、もともとギャンブル魂をもっていたのか、どハマりしてしまい、それまでコツコツと貯めてきた貯金も全て使ってしまいました。
手元にお金はありませんが、それでもギャンブルはやりたい。
そこで消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠も使い、一時ギャンブルを楽しみました。
しかし、もうお金の出所がなくなってからも、相変わらずギャンブル熱は冷めませんでした。
何とかお金を作る方法はないものかとネットで検索してみると、クレジットカード現金化にたどり着きました。
Cさんの場合は業者が指定する商品を購入してキャッシュバックを受けるという、Aさん・Bさんの方法も知ったのですが、どうも詐欺などが多いらしいから自分でやってしまおうという結論に至りました。
すなわち、何らかの物品や金券・ギフト券などを購入して現金化すると言う方法です。
色々な口コミを参照していると、その中の一つにAmazonギフト券をクレジットカードで買って、高い換金率で換金できたとする口コミがありました。
Cさんは真面目な会社員として働いていたころにクレジットカードを作っており、ショッピング枠が100万円あるクレジットカードを持っていました。そこで、AmazonサイトからEメール形式のギフト券を50万円分購入し、業者に換金率95%で売り、45万円を手にすることができました。
一気に45万円も手にできたのだからその喜びは大きかったことでしょうが、後に愕然とすることとなります。
その45万円をギャンブルで摩った後、再びAmazonギフト券を購入しようとしたところ、クレジットカードが利用停止になっていたのです。
すぐにカード会社に問い合わせてみると、規約違反に当たるカード現金化の疑いがあるため、利用停止になっているという説明を受けました。
正当な利用方法であったと証明できれば問題ないとのことだったのですが、実際に換金しているのですから証明のしようがありません。
おそらくCさんの信用情報には傷が付き、今後の住宅ローンや自動車ローンといったローンを組む時にも困難を強いられることでしょう。
商品券やギフト券、新幹線の回数券など、換金性の高い商品は換金目的で利用されることが多いため、カード会社も目を光らせています。
それまで一般的な利用方法でしかショッピング枠を利用してこなかったCさんがいきなりギフト券を50万円分も購入すれば、利用停止になっても当然のことだったのです。
ケース4:カード情報を抜かれた!
ケース4は最も悲惨なケースです。
Dさんは友人の婚礼が月に2度もあったため、2件目のご祝儀を都合できず、金策をした結果、クレジットカード現金化を検討することとなりました。
ショッピング枠は50万円あってまだあまり使っていないし、数万円都合するにはちょうど良いだろうと思い、利用することにしました。
口コミを見てみたのですがあまりの多さに読むのが面倒になってしまい、とりあえずある口コミの誘導にしたがってURLをクリックし、利用しました。
換金率も95%であり、申し込んだ翌日にはきちんと現金が指定口座に振り込まれました。「悪い口コミもあったけど、良い方法じゃないか」とほくほく顔で婚礼に臨み、無事ご祝儀も渡すことができました。
しかし、後日Dさんは愕然とすることとなります。
届いた明細書を見ると、身に覚えのないショッピングがされており、限度額いっぱいの請求が着てしまったのです。
急いでクレジットカード現金化詐欺の情報を詳しく調べて見てみると、「クレジットカードの情報は絶対に教えてはいけない」という記事を見て青ざめました。
思い返してみれば、申込フォームを入力して申し込み、電話連絡を受けた時に現金化の際の必要な書類と同時に、必要な情報としてクレジットカードの番号や有効期限、名義人などを聞かれたのです。
おそらくはその業者は悪徳業者であり、一時はきちんと現金化を行って安心させておき、その後カード情報を使って荒稼ぎをしたのでしょう。
Dさんはすぐに消費者センターに相談をしましたが、その業者は既に業者サイトは消滅し、電話番号も変わってしまっていたため行方知れずとなっており、未だにお金は返ってきていません。
以上のようなものが、口コミを安易に信じた結果、被害を受けたケースです。
特にヤバいのはDさんのケースでしょう。
このようなことにならないためには、口コミは「不良業者を見つけ、利用しないために閲覧する」という態度で利用するようにしましょう。