クレカ現金化でダマされる人は、なぜダマサれてしまうのか?
クレジットカード現金化には悪質業者も多く、騙される人がいます。
しかし、悪質業者の手口は子供騙しのようなものも多いものです。
では、なぜそのような手口に騙されてしまうのでしょうか。
見出し
「誰でも利用できる」の裏側
クレジットカード現金化は、自分名義のクレジットカードを持っている人ならば、空いているショッピング枠を使うことによって、誰でも現金を得られる方法です。
総量規制によって、年収の3分の1までしか借りられなくなった今、消費者金融などを頼れずに闇金業者などから借りてしまう人も増えています。
闇金業者から借りることの怖さは、今更述べる必要もないでしょう。
クレジットカード現金化では、クレジットカードのショッピング枠を利用します。
ショッピング枠の利用は、クレジットカード会社に返済の必要があるものであり、借金には違いないのですが、借入とは異なるものとされており、総量規制の対象とはなっていません。
したがって、すでに年収の3分の1まで借りてしまっている人、あるいは収入がない人でも、クレジットカード現金化ならば利用することができます。
正直な換金率で運営をしているクレカ現金化業者
しかし、ここに一つの問題があります。
それは、
「総量規制によって、消費者金融などから借りられない人でも利用できる。」
というのは、別の見方をすると、
「総量規制における、年収の3分の1(返済可能と考えられている借入額)まで借りてしまっている人や収入がない人、すなわち経済的にぎりぎりの状況や、経済的に不安定な人、あるいは経済力がない人でも利用できる。」
ともみなすことができるわけです。
経済的に不安定だと焦る
このような人にも、クレジットカード現金化は利用できます。
そのことによって、当座の資金を得ることができれば、大いに助けられる人も多いことでしょう。
しかし、経済的にぎりぎりである、経済的に不安定である、経済的余裕が全くないという人は、多くの場合、精神的にもぎりぎりであり、不安定であり、余裕がないものです。
昔から、「恒産なくして恒心なし(経済的に安定していなければ、平常心は保てないものだ)」と言います。
また、「衣食足りて礼節を知る(経済的に満足して、初めて礼儀を知る)」とも言います。
前者は孟子、後者は管仲の言葉ですが、古代中国の時代から、経済的な安定が人に与える影響は大きなものとされてきました。
経済的に安定していなければ、どうしても焦りが生じてしまいます。
「明日のご飯をどうしよう。」
「今月の子供の学費をどうしよう。」
「〇日までに家賃を払わないと追い出される。」
「すぐに何とかしないと、子供にクリスマスプレゼントを買ってあげられない。」
などと不安になってしまう状況では、精神的な余裕はなくなり、冷静な判断もできなくなりますし、怒りっぽくなったり、人に迷惑をかけたりしやすくなるものです。
クレジットカード現金化を利用する人は、そのような状況に置かれている人が多いものです。
ここに、悪質業者がつけ入る隙があります。
焦りから悪質業者の利用に至る
経済的に不安定で、精神的にも余裕がなく、お金をどうしようと焦っている状況の人がクレジットカード現金化を利用した場合、どうなるでしょうか。
当サイトをご覧の皆さんは、すでにある程度冷静です。
利用前に、きちんと悪質業者の存在を念頭に置き、その上で悪質業者の手口、見極める方法などを模索するうちに、当サイトに行きついた人も多いでしょう。
そのような人ならば安心です。
これに対して焦っている人は、このようなサイトを事前に見る余裕もなく、インターネット「クレジットカード現金化 おすすめ」などのキーワードで検索し、検索結果として表示された現金化業者や、ランキングサイトに記載されている業者から選んでいくことになるでしょう。
とりあえずランキング上位のいくつかを見比べて、還元率の良い業者を選ぶことになると思います。
しかし、ランキングサイトには信用できないものが多数あります。
むしろ、ほとんど信用に値しないと考えてちょうどよいくらいでしょう。
そもそも、ランキングサイトというものが、なぜ運営されているかと言えば、それはランキングサイト経由でクレジットカード現金化業者の利用に至った場合、紹介していた業者からアフィリエイト報酬が得られるからです。
つまり、ランキングサイトでは、アフィリエイト契約を結んだ業者を紹介しているだけのことで、本当に様々な観点から業者を比較して、最も良い業者をランキング形式で紹介しているわけではありません。
したがって、ランキングサイトで1位にランクされている業者を選んだということは、本当に最も良い、ナンバーワンの評価を受けている業者を選んだのではなく、単にそのランキングサイトとアフィリエイト契約を結んでいる業者を選び、サイト運営者の収入に貢献しただけに過ぎません。
このように、焦ってしまっている人には、複数業者を冷静に観察し、悪質業者を除外していくという選び方ができません。
これでは、悪質業者に騙されてしまっても仕方がないでしょう。
《業者えらび》口コミ、換金率、スピードで比較
ランキングサイトで上位に表示されているような業者に、悪質業者が含まれているというのは珍しいことではないからです。
ちょっと冷静な人になると、口コミから選ぼうとするでしょう。
しかし、クレジットカード現金化の口コミは、ほとんど自作自演でしかありません。
ランキングサイトに表示されている口コミは自作自演、口コミサイトに記載されている口コミも自作自演、匿名掲示板に書き込まれている口コミも、ほとんど自作自演です。
一部、真実の口コミもないわけではありませんが、そのようなものはごく一部です。
ごく一部の本物の口コミは、大多数の自作自演の口コミに埋もれてしまっているため、それを参考にすることは難しいですし、焦っている利用者ならばなおさらです。
したがって、口コミで業者を判断するのは、やや冷静であるとはいっても、まだまだ焦っている状態です。
ほとんどの業者で良い口コミばかりが並べられていますから、口コミから判断しようとすれば、ほとんど業者が優良業者という判断になってしまい、悪質業者と優良業者の判断など不可能です。
このように、焦りから闇雲に選んだ結果、悪質業者の利用に至るわけです。
悪質業者の毒牙にかかる
焦りから悪質業者を選ぶ人は、焦っているうえに正しい知識も持っていません。
悪質業者の手口というものは、いくらか知識があれば、また冷静であれば、見抜けるものばかりです。
しかし、焦って盲目的になっている利用者には、それができません。
例えば、悪質業者の手口には、以下のようなものがあります。
異常に高い還元率を表示する
「業界最高水準の還元率!最大98.8%!」などと記載されている業者は、たくさんあります。
「これだ!」と思ってすぐに利用を決めてしまうのですが、冷静に考えればこのような還元率はありえません。
10万円の利用で還元率98.8%がそのまま適用されるとすれば、業者の取り分はたったの1200円です。
諸経費を考えれば赤字になってしまうことは、容易にわかります。
業者が表示する還元率から、様々な経費が差し引かれ、悪質業者になるとよくわからない名目でごっそり差し引いてきます。
ちょっと知識があり、冷静に判断できる人は、「業界最高水準還元率〇%」などと記載されているだけで、利用額ごとの還元率が表示されていない場合には、怪しいと判断することができます。
クレジットカードの暗証番号を聞いてくる
クレジットカード情報は提供が必要ですが、暗証番号まで聞いてくるというのはどう考えてもおかしなことです。
それを教えてしまえば、不正利用し放題になってしまうのですから、そのような情報提供はありえません。
しかし、「本人確認のために必要ですから」なとどと言われて聞かれた時、クレジットカード現金化を利用したことがない人は、「そんなものか」と思って教えてしまうことがあります。
意味不明のキャンペーン
意味不明のキャンペーンをやっている場合にも注意が必要です。
「キャンペーン中」「期間限定特典」などの名目で、「最大30000円プレゼント!」「還元率5%アップ中!」などと記載されていることがあるのです。
これも、裏があると考えるべきです。
10万円の利用で還元率は80%の場合、3万円のキャンペーンが適用されれば、業者は1万円の赤字になってしまいます。
還元率のアップにしても、85%だ90%だと表示している中での5%アップはかなり大幅なアップであり、容易に適用されるレベルではありません。
それなのに、適用される条件が一切記載されていないのです。
このようなキャンペーンを実施している業者は、賢明な人ならば怪しいと考えて避けるでしょう。
しかし、焦っている人は、少しでも多くのお金を手にしたいと思っていますから、これらのキャンペーンに誘われて利用してしまいます。
しかし、「そのキャンペーンはすでに終了しました」、「30000円プレゼントは100万円以上ご利用のお客様のみです」、「お客様は条件に該当していませんから、キャンペーン対象外です」などと言われることがよくあります。
電話対応がおかしい
電話対応がおかしいのも、悪質業者の特徴です。
ホームページには、「まずお申し込みください。専任アドバイザーが丁寧に相談に乗ります」などと書かれているのですが、電話をして色々聞いてみると、質問する度に「ちょっとお待ちください」と何度も保留することがあります。
これは、サービス内容が確立されていないからです。
例えば、「ホームページには還元率〇%と記載されていますが、手数料の内訳はどうなっていて、最終的に受け取れる金額はいくらですか?」などと聞いても、悪質業者ではそれらを明確にしていないため、詳しく答えられないのです。
とりあえずがっぽりと差し引いて、理由は後付けにすると考えているだけです。
そのため、一旦保留にして上司に何と答えればいいか聞いたり、何と答えるべきか考えているのです。
また、「手数料の内訳はお教えできません」などと内容を曖昧にすることもありますし、「結局、利用するんですか?しないんですか?しないなら教えられませんが」などと喧嘩腰になることもあります。
このような業者が、まともであるはずがありません。
それでも、焦っている人は利用してしまうのです。
キャンセル料の請求
申し込んだ後に、手数料がたくさんかかってしまう、クレジットカードの暗証番号を聞かれた、キャンペーンの対象外だとわかった、電話対応がおかしかったなどの理由から、利用しない方がいいと思い、「やっぱり利用しません」などと言った時、
「いや、もう申し込みされてますよね。キャンセル料が発生しますよ。」
などと言われ、嫌々ながら利用してしまう人もいます。
これも、焦っているからこそおかしいことに気づけないのです。
冷静に考えれば、申込フォームに入力して送信したものの、まだ利用すると決めているわけではありません。
また、その場で電話を切ってしまえば、業者は手も足も出なくなるものです。
それでも、「キャンセル料を取られるくらいなら、多少割に合わなくても利用したほうがマシだ」などと考えて、利用してしまうのです。
その結果・・・
焦りゆえに悪質業者を除外する手段を持たず、闇雲に業者選びをし、実際の利用でもおかしいと判断できないのですから、騙されて当然です。
その結果、ホームページに記載していた還元率やキャンペーンなど、全く無関係の低い金額が振り込まれて、後悔することになります。
業者の言い分は、「記載されていた還元率から手数料が差し引かれます」「キャンペーンの対象外です」というもので、結局手にした現金は利用額の50%にも満たないことがあります。
クレジットカードの暗証番号を教えてしまっていた場合には、その場ではまともに現金化されても、後日不正利用の被害に遭い、ショッピング枠いっぱいの買い物をされ、手にした現金以上の損害を被ることになるでしょう。
この場合、どこに訴えてもそのお金が補償されることはありません。
1円も振り込まれないこともあるかもしれません。
利用後に電話がつながらなくなったり、「当社の規定で〇営業日後までの振り込みになります」などと言われ、結局振り込まれないのです。
まとめ
経済的に不安定な状態では、精神的に余裕がなくなり、冷静さを欠いてしまうのも仕方のないことです。
しかし、悪質業者が多いクレジットカード現金化を利用するとき、自分を守れるのは自分だけです。
闇雲に業者選びをし、焦って業者の思惑通りに利用してしまうようでは、被害を受けるばかりです。
悪質業者も多いからこそ、クレジットカード現金化を利用する際には、いつも以上に冷静になり、業者を丁寧に調査し、選んでいくべきです。
冷静になっていれば、悪質業者に騙されることがほとんどないということも、クレジットカード現金化の特徴なのです。