現金化のキャッシュバック方式って問題ないの?違法性はないの?
オンラインのクレジットカード現金化業者では、多くの業者がキャッシュバック方式を採用しています。
このキャッシュバック方式については、違法ではないかという意見もありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
景品表示法とは
クレジットカード現金化の方法として、私たちが一般的にイメージしている方法は、キャッシュバック方式というものです。
これは、クレジットカードで業者の提供するキャッシュバック付き商品を購入することで、特典のキャッシュバックとして現金を受け取るという方式です。
この方式を見た時、疑問に思う人もいるでしょう。
色々なお店や企業で提供されるキャンペーンの中には、キャッシュバックキャンペーンなど色々なものがありますが、行き過ぎたキャンペーンによって被害者が出ないように、色々な法的規制も設けられています。
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ポイント〇倍キャンペーン、商品券プレゼントキャンペーン、福引キャンペーン、キャッシュバックキャンペーンなど色々なキャンペーンがありますが、購入者に何らかの特典を与えることによって、利用を促す場合には、「景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)」という法律によって規制されています。
景品表示法とは、消費者を保護するための法律であり、虚偽の広告や大げさな宣伝によって、消費者が間違って購入してしまうことを防ぐためのものです。
そのため、「付与できる特典は商品代金の〇%以内」などと決められています。
以下のように、色々な決まりがあります。
・ならば、景品総額は売上予定総額の2%以内であること
・応募金が5000円未満の場合には、景品の最高額は取引額の20倍以内であること
【利用者全員に付与される総付景品に対する規定】
・提供される景品の総額は取引額の20%以下であること
(ただし、キャッシュバックは「もれなく型」に該当し、景品総額に上限はない)
と決まっています。
クレジットカード現金化では、商品価格の80%程度のキャッシュバックを受けることもできます。
このような高還元率になってしまうと、その商品そのものよりもキャッシュバックを目当てにして買う人も出てきます。
商品に付帯するキャンペーンがメインになってしまうのですから、「それってどうなの?法律に引っかからないの?」と思う人もいるでしょう。
また、少し知識がある人ならば、「全員に提供されるキャッシュバックは、取引額の20%までじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし実際には、上記の通りキャッシュバックはもれなく型に該当するため、還元率が80%以上になっても法律に抵触することはないのです。
他の業種で考える
他の業種で考えると、キャッシュバックが違法ではないことが良くわかります。
例えば家電量販店では、大幅な値引きやポイント還元を行なっており、ポイント還元はクレジットカード現金化によるキャッシュバックと同じ種類のものです。
家電量販店が摘発の対象にならないのは、もれなく型とみなされ、違法ではないからです。
携帯電話会社のキャンペーンなどもそうです。
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他社から乗り換えた場合にはキャッシュバックなどのキャンペーンを行なっている場合があります。
筆者も以前、ドコモからソフトバンクに乗り換えた時、キャンペーンで付与される現金でiPhoneの機種代をほとんど賄ったことを覚えています。
これは、「乗り換えを伴う新規契約」というサービスを利用したことに対して、もれなく型のキャッシュバックを提供しているのです。
もちろん、摘発されることはありません。
このように、クレジットカード現金化業者の商品を購入することで現金のキャッシュバックを受けるというシステムは、何ら違法ではないのです。
完全に合法という論調には注意
クレジットカード現金化について調べていると、「クレジットカード現金化は景品表示法に違反しておらず、完全に合法です」といった意見を目にすると思います。
そのように表示している業者もあるでしょう。
確かに、クレジットカード現金化において、業者提供の商品を購入することでキャッシュバックを受けるというシステム自体は、景品表示法に違反するものではなく、その点では完全に合法です。
しかし、そもそもクレジットカード現金化業者では、そのシステムの利用にあたり、「クレジットカードのショッピング枠で」という前提条件が付いています。
クレジットカード会社の利用規約では、ショッピング枠を現金化目的で利用することを禁止しています。
これは、利用規約で確実に記載されていることであり、利用規約に同意しなければクレジットカードを契約することはできません。
つまり、皆さんは「現金化目的の利用はしません」と約束して、クレジットカードを作っています。
そのため、クレジットカードを現金化に利用したことがバレると、それは利用規約違反になり、クレジットカードは利用停止となり、一括返済を求められる可能性もあります。
また、クレジットカード現金化を利用した時、商品代金はクレジットカード会社から現金化業者に支払われ、還元率に応じて一部が利用者に支払われます。
このため、お金の流れは「クレジットカード会社→現金化業者→利用者」であり、利用者はクレジットカード会社のお金を手にしているとも考えることができます。
したがって、クレジットカード現金化を利用した時、利用者は利用規約に違反し、クレジットカード会社のお金を、現金化業者経由でだまし取っているとみなすことができます。
これによって、詐欺罪に該当するという弁護士の見解もたくさんあります。
このように、キャッシュバックと言う合法な仕組みの前提に、クレジットカード会社への利用規約違反・詐欺行為があるのです。
もちろん、それによって利用者が逮捕されたケースはただの1件もないため、利用者が「逮捕されるかもしれない」と心配する必要はありません。
しかし、万が一バレた場合には、詐欺罪で捕まることはなくとも、クレジットカードの利用停止・一括返済請求に至る可能性はあるため、
「クレジットカード現金化は完全合法!何をやっても問題ない!」
などと考えるのは間違いです。
法律違反に問われて警察沙汰になることはないものの、クレジットカード現金化はグレーな業界であり、全く問題ないわけではないと考えて利用したほうが、冷静に、間違いのない利用ができると思います。
まとめ
クレジットカード現金化はグレーな方法だと言われており、実際に完全にシロとは言えない点もあります。
それでも、キャッシュバック方式という方法は、何ら法律に抵触するものではなく、この仕組みにおいては完全に合法です。
もちろん、その他の点で違法とみなされてしまうこともあります。
そのため、クレジットカード現金化を利用する人は、クレジットカード現金化の合法なところも違法的なところも、どちらも知った上で、賢明な利用を心がけてください。