クレジットカード現金化の買取方式ってどんなもの?
クレジットカード現金化の方法には、買取方式とキャッシュバック方式の二種類があります。
最近ではキャッシュバック方式が主流になっていますが、一昔前は買取方式がスタンダードな方式でした。
今でも、買取方式を行なっている業者が存在します。
当サイトを見ている人の中には買取方式を利用する人もいるかもしれませんから、買取方式の取引について解説していきます。
見出し
買取方式とキャッシュバック方式の違い
人生には、どうしてもスピーディに現金を用意しなければならないシチュエーションがあるものです。
そのとき手元にお金がなければ、まず考えられるのは借金をするという方法でしょう。
しかし、人や消費者金融などから借りることができないという人もいると思います。
近年、そのような人に人気の資金調達法として、クレジットカード現金化というものがあります。
これは、クレジットカードのショッピング枠を利用して現金をゲットするというものです。
クレジットカード現金化は、仕組みさえ知っていれば個人でも行うことができますが、個人で行うには知識がいりますし、時間や手間がかかってしまうため、正確さとスピーディさに欠けてしまいます。
クレジットカードを利用して、正確にスピーディに現金をゲットしたいならば、クレジットカード現金化業者を利用するのがおすすめです。
正直な換金率で運営をしているクレカ現金化業者
クレジットカード現金化業者は、昔から存在していました。
インターネットが普及してからは、インターネット上で運営されているクレジットカード現金化業者が増え、気軽に利用できるようになったため、利用者は増加しています。
さて、クレジットカード現金化業者がクレジットカードを現金化する際には、買取方式もしくはキャッシュバック方式によって現金化を行います。
この二種類の流れを簡単に説明しておきましょう。
買取方式
2,利用者は指示に従って、クレジットカード決済で商品を購入する。
3,利用者は購入した商品をクレジットカード現金化業者に提供する。
4,クレジットカード現金化業者は、提供された商品を新品価格より低い価格で買い取り、買取代金を利用者に支払う。
5,クレジットカード現金化業者は、買い取った商品を中古品店などに売却することで利益を得る。
キャッシュバック方式
2,利用者は指示に従って、指定の商品をクレジットカード決済で購入する。
3,クレジットカード決済を確認したら、クレジットカード現金化業者は利用者にキャッシュバック分の現金を支払う。
4,後日、利用者は購入した物品を受け取る。
買取方式とキャッシュバック方式では、上記のような違いがあります。
つまり、買取方式は利用者から商品を買い取って転売することによって利益を得るのに対し、キャッシュバック方式ではキャッシュバック付きの商品を売ることで利益を得ています。
一昔前は買取方式が主流だったのですが、近年ではキャッシュバック方式を採用する現金化業者のほうが多くなっています。
そのため、当サイトでもキャッシュバック方式を前提とした解説をしてきました。
そこで本稿では、買取方式とは具体的にはどのようなものかを解説していこうと思います。
本稿の執筆にあたって、筆者は実際に買取方式を行なっているクレジットカード現金化業者に接触し、具体的な取引の流れなども調査しました。
これからクレジットカード現金化を行う人の参考になれば幸いです。
買取方式で購入するもの
上記の通り、買取方式ではクレジットカード決済で購入する商品を現金化業者から指定されます。
この時指定される商品は業者によって異なりますが、概ね新幹線の回数券やブランド品、家電製品といったものが指定されることになります。
まず注意しておきたいのが、新幹線の回数券を指定してくる業者は危険度が高いということです。
新幹線の回数券は金券ショップに転売すると95%以上の換金率になることも多いため、現金化業者にとっては非常に都合のよい商品です。
利用者の購入した新幹線の回数券を80%くらいの換金率で買い取り、それを金券ショップに95%の換金率で売れば、利益率が非常に良いからです
(例えば10万円分の回数券を80%の換金率すなわち8万円で買い取り、それを95%の換金率すなわち9万5000円で転売すれば、1万5000円の利益になります)。
しかし、新幹線の回数券は危険な商品です。クレジットカード会社の規約では、クレジットカードを現金化に使用することは禁止されています。
それでもクレジットカードを現金化する人は後を絶たないため、クレジットカード会社は怪しい取引に目を光らせています。
換金率の高い新幹線の回数券は現金化に利用されやすいため、クレジットカード会社にとてもにらまれやすい商品です。
常識の範囲内で新幹線の回数券をクレジットカード決済するならばにらまれることはありませんが、短期間に何枚も購入していたり、同じ区間で異常な枚数の購入をしていたりすれば、ほぼ間違いなくにらまれることになります。
クレジットカードが利用停止になる可能性は非常に高く、「現金化をしている」と判断された場合には強制退会となり、残債の一括返済を求められることにもなりかねません。
もちろん、クレジットカード現金化業者はこのことを知っています。
《業者えらび》口コミ、換金率、スピードで比較
したがって、クレジットカード現金化業者が新幹線の回数券の購入を促してきたならば、それは利用者がその後クレジットカード会社から厳しい対応を受けることを承知の上で促しているということです。
利益さえ出れば利用者のことなど知らないという態度で商売しているともいえますから、悪質業者であると考えなければいけません。
その他のブランド品や家電製品といった商品の購入を指示された場合には、それなりにまともな現金化業者である可能性が高いと判断できるわけです。
買取方式の取引の流れ
筆者が今回接触した買取方式のクレジットカード現金化業者は、実店舗を持ち、ネット上でも営業している業者Kです。
業者Kは以前キャッシュバック方式を採用していたのですが、今では買取方式となっています。
多くの業者が買取方式からキャッシュバック方式へと移行している流れを考えると、時代の流れに逆行する方針は異色であると言えます。
買取方式ではブランド品が指定されることが多いのですが、業者Kは家電製品によって現金化を行なっています。
家電製品を選ぶ理由は、ブランド品に比べてクレジットカード会社から睨まれる可能性が極めて低いからです。
ブランド品も現金化に利用されやすいものですし、持つ人を選ぶ商品です。
例えば、中年男性が女性もののヴィトンの商品をいくつも購入しているとなれば、疑われる可能性も出てきます。
これに対して、家電製品はクレジットカードで購入される機会が多く、また持つ人を選ばない商品です。
どのような人でも、カメラやパソコンといった商品をクレジットカードで購入することはありますから、クレジットカード会社から怪しまれる可能性が極めて低いのです。
業者Kのホームページでは、色々なキャンペーンの情報が公開されていました。
現在、クレジットカード現金化業者の数が増えているため、少しでも他の業者との競争を有利にするためにキャンペーンを行なっているのです。
もっとも、最初からキャンペーンの適用を考えておらず、「条件が満たされていない」などと言い訳をしてキャンペーンを適用しない業者もありますから、口コミなども参考にしながらキャンペーンの信憑性を確認する必要があります。
業者Kでは、以下のようなキャンペーンを行なっていました。
法人と女性は換金率がアップ
このようなキャンペーンは、色々な現金化業者が行っているものです。
初回の取引に限り、法人と女性は換金率が3%アップするとしています。
紹介ボーナス
これもよくあるキャンペーンです。
契約者が知り合いを紹介したら現金を贈呈するというものであり、実際に知人が業者Kと取引をした場合に1万円がプレゼントされます。
さて、業者Kはネットでも営業しているため、ネットから申込みが可能です。
筆者は申し込み用のダイヤルに電話をかけることにしました。
電話に出たスタッフに対して、現金化を利用したいということを伝えると、まず聞かれたことはいくら欲しいのかということでした。
50万円欲しいと伝えると、デジタルカメラの購入を指定されました。
最初にいくら欲しいのかを聞いたということは、欲しい金額によって購入するべき商品が異なるからでしょう。
また、欲しい金額が高ければ、複数の家電製品を購入するということもあります。
この時指定されたデジタルカメラは、税込み価格62万4300円のカメラでした。
つまり、この価格で購入して業者Kに買い取ってもらえば、50万円の現金が手に入るということです。
計算してみると、この時の換金率は約80%であるということが分かります。
キャッシュバック方式の色々な業者の換金率を見てみると、同様に50万円を用立てるために利用した場合の換金率は85%程度になっている業者も多いため、業者Kの換金率はやや低いということができます。
次に、購入場所も指定されました。「今どこにいらっしゃいますか?」と聞かれ、「○○区(東京)です」と答えると、「では、△△駅前の□□(店名)で購入してください」と言われました。
購入場所を指定する理由には色々なものが考えられますが、クレジットカードが通りやすいお店に案内するとか、現金化業者の系列店に案内するなどの理由があります。
次に、取引の流れを簡単に説明されました。
指定のお店で指定の商品を購入したら、買取りを行うというだけの、非常に簡単な説明でした。
買取に当たっては、業者Kに郵送し、到着してから支払われるというものと、直接店舗に持ち込んで買い取ってもらうという方法があります。
少しでも早くお金が必要という事情がある人ならば、店舗に持ち込んだ方が良いでしょう。
事の顛末
ここで、「わかりました、では買ってきます」と言って電話が終わりました。
もちろん、買取方式の取引の流れを調査することが目的であるため、買うつもりは初めからありません。
調査終了と思って放置していると、約3時間後に業者Kから電話がありました。
「今どこですか?」と聞かれたので、業者は私がまだ買いに向かっている最中であると思っていたのでしょう。
私は面倒に思い、「買おうとしたのですが、クレジットカードが通らなかったので諦めて帰りました」と言いました。
すると、業者の対応が急に変わりました。
業者Kは系列店で私に購入を促していたことが分かりました。
あくまで推測に過ぎませんが、系列店で商品を割高の価格で売っているのかもしれません。
それを利用者に購入させて買取を行うことで、系列店も業者Kも儲かる仕組みになっているのでは?と考えてしまいました。
実際のところはどうなのか分かりませんが、申込みの際にも詳しいことは曖昧にしか答えませんでした。
そして、口調は丁寧であるものの「とにかくオタク、お金ないんでしょ?ウチの言う通りにやってよ」という態度が見え見えだったのが不快でした。
そして最後には脅すようなことも言ってきました。
ウソをついたことを責め、取引成立に持ち込もうとしたのでしょう。
もちろん、買取方式を採用している業者の中にも、まともな業者はあります。
たまたま、私が調査対象とした業者Kが問題のある会社だったというだけのことですから、買取方式そのものを否定するわけではありません。
本稿を読んだ皆さんが、買取方式の流れを具体的に知り、さらにクレジットカード現金化業者のなかにはこのような業者もあるということを併せて知ってもらえれば幸いです。