5分で分かる、クレカ現金化と法律について
現金が突然必要になった時に重宝できるクレカ現金化ですが、もっともポピュラーな方法としてカード購入した商品を転売して現金を得るという方法があります。
しかし、このような方法はクレジットカードの利用規約に違反しているケースがほとんどです。
ここでは、クレカ現金化と法律について説明します。
クレジットカードの利用規約を確認しよう
銀行のような金融機関から融資を受ける際には審査を受ける必要がありますし、融資されたお金についての使い道が制限されてしまうこともあります。
自動車ローンだと基本的に自動車を購入するための資金に充てるための融資となりますから、それ以外のことに融資したお金を使うことは禁じられています。
クレジットカードでも同じように、さまざまな決まりごとがありますからそれを守ってカードを利用しなくてはなりません。
これはクレジットカードの利用規約にしっかりと記載されていますから、事前に熟読して把握しておくことが大切です。
現金が突然必要になった時に重宝できるクレカ現金化ですが、もっともポピュラーな方法としてカード購入した商品を転売して現金を得るという方法があります。
これは現在でも行われていますし、ブランド品や商品券などの換金率が高い品ならそれなりの高値で転売することができ、スピーディに現金を手にすることができるでしょう。
しかし、このような方法はクレジットカードの利用規約に違反しているケースがほとんどです。
利用規約をよく読んでみると分かるように、クレジット購入した商品はカード会社に支払いが終わらない限り所有権はカード会社にあります。
そのため、カードで買ったアイテムを支払いが終わらないうちに転売してしまうというのは利用規約に違反しているのです。
クレジットカードを利用して商品を購入しているというのは、カード会社が利用者のことを信用してお金を立て替えてくれているという状況です。
正直な換金率で運営をしているクレカ現金化業者
あくまで立て替えてくれているだけですし、購入した商品はカード会社のお金で購入したことになります。
それを勝手に転売してしまうのですから規約違反なのは明白ですよね。
当然、このような規約違反をしてしまうとカード会社からさまざまな処分が下されることもあります。
現在でもクレジットカード購入した商品を転売して現金を得るという方法はポピュラーですが、一昔前に比べると実行する人は少なくなっています。
現在では専門の現金化業者もいますし、何より高額な商品を大量に購入したりするとカード会社から転売目的だと疑われてしまうこともあります。
商品券や新幹線の回数券などは特に転売に利用されやすいため、カード会社も警戒心をあらわにしていますし、以前のように気軽に現金化ができなくなってきました。
利用規約にも違反してしまいますし、この方法をとるくらいなら専門業者に依頼したほうが良いかもしれません。
そもそも『景表法』とは
クレジットカードの現金化サービスを利用したいと考えている方だとインターネットなどでいろいろと調べているかもしれませんが、景表法という言葉を目にしたり聞いたりしたことがある方も多いでしょう。
景表法とは景品表示法を略したもので、不当表示防止法と呼ばれることもあります。
販売している商品やサービスに対し不当な表示を行うことを許さず、消費者を守ろうとする法律と考えると分かりやすいかもしれません。
消費者が不利益を受けないよう、誤解を与えないような表示を行いましょうという法律です。
クレジットカードの現金化業者は現在キャッシュバック方式と呼ばれるシステムを採用した会社がほとんどです。
業者のホームページなどを見ても「うちはキャッシュバック方式です」と明記していることはありませんが、現在主流となっているのはこの方式と考えて間違いありません。
商品を購入したら特典として現金が返ってくる、というサービスを受けたことがある方も多いと思いますが、要するにあれと同じことだと考えて良いでしょう。
5万円の家電を購入したら特典として1万円が返ってきた、というのはキャッシュバックにあたります。
現金化業者を利用してクレカを現金に換える場合、まず業者から商品を購入します。
その後、キャッシュバックという形を取って購入者の銀行口座に現金を振り込むのです。
しかし、このキャッシュバックが不当な景品、表示による顧客の誘因を招くのではないかと言われています。
つまり、景表法に違反しているのではないか、違法なのではないかとしばしば論争になってしまうことがあるのです。
正直これは現在でも論争のど真ん中にあると言っても過言ではありませんし、法律家によっても解釈が異なってきますから一概に違法か合法かは断言できません。
法曹の専門家であってもはっきり断言することは難しいのです。
キャッシュバックスタイルを採用する業者のことを違法だと言っている方もいますし、合法であるという方もいます。
景表法では「値引きと認められる経済上の利益に該当するため景品規制の適用対象とならない」とありますから、規制の例外と受け取ることもできます。
しかし、近年では悪質な詐欺まがいの営業をしている業者もいますから、一部の悪徳業者のせいで現金化業者そのものを取り締まろうという動きもあります。
今後法整備が進めばもしかすると今のような現金化サービスは利用することができなくなるかもしれません。
クレジットカードが利用停止になるケース
クレジットカードの利用が停止になってしまうケースについて考えてみたいと思います。
まず、当然ですがクレジットカードを利用して買物したということはクレジット会社に一時的にお金を立て替えてもらっているという状態になります。
そのため、使用した分の請求額は決められた月にしっかりと支払いをしなくてはなりません。
この支払いが遅れてしまうとカード利用停止になってしまうことがあります。
キャッシングでも同じように支払いに遅延があるとカードが使えなくなり新たなキャッシングができなくなりますから、それと同じと考えて良いでしょう。
不正利用の疑いがあるとカード利用停止の処分を受けることがあります。
これはある意味利用者を守るための処置でもあるのですが、いつもは日本国内でのみ決済しているのに急に海外で決済されたりすると不正ではないかと疑いカード会社が利用を停止してしまうのです。
カード会社によってはカードの契約者に直接電話などで確認を取ることもあります。
海外で運営されているウェブサイトなどにアクセスして決済したときにもこのような処置がとられてしまうこともありますから注意しましょう。
《業者えらび》口コミ、換金率、スピードで比較
クレジットカードの現金化に伴うカード利用停止も起こりえます。
ブランド品や高級腕時計、ギフトカードなどを大量に購入すると利用停止となることもあります。
普段このようなアイテムを購入しないのに、突然これらの換金性の高いアイテムを購入してしまうと「転売目的ではないのか」とカード会社が疑いカードの利用を止めてしまうのです。
換金性の高い商品をいくつもまとめ買いしたりすると利用停止になってしまうケースは多いですから注意しましょう。
基本的にクレジットカードを所持するには申し込み時にカード利用規約へ同意する必要があります。
カード会社が決めたルールに従ってください、従わなければそれなりの処分をしますよ、というルールが決められています。
利用規約に従わなかった場合には当然カードの利用が停止されてしまうことがありますから注意しましょう。
利用規約は非常に数多くの項目が存在しますが、もっとも代表的なものは他人の使用と現金化です。
特に近年はクレカ現金化業者も増えていますし、カード会社も警戒しています。
換金性の高いアイテムをたくさん購入すると利用停止になってしまうのは利用規約に違反しているからです。
最悪の場合永久的にカードが使えなくなってしまうリスクもあるということは覚えておきましょう。