アマゾンギフト買取業者の悪質業者の手口とは？

クレジットカード現金化の方法の一つに、アマゾンギフトによる現金化があります。

これは最近増えてきている方法で、いまだ悪質業者が多い方法です。では、アマゾンギフト買取業者の手口とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

本稿では、悪質業者の典型例を紹介しながら、その手口を見ていくことにします。

クレジットカード現金化の方法は色々

クレジットカード現金化の方法には、今では色々な方法があります。

インターネットの検索で「クレジットカード現金化」などと検索すると、色々な現金化業者の比較サイトなどが表示され、色々な方式で現金化が行われていることに気づくでしょう。

クレジットカード現金化業者が出てきたころは、店舗を構えて買取方式によって現金化を行う業者しかありませんでしたが、インターネット上で運営される業者が増えてからというもの、キャッシュバック方式が主流になっています。

そして、最近では新しい方式の業者の増えてきており、その代表的なものにアマゾンギフトによる現金化を行う業者があります。

これは、クレジットカード決済によって購入したアマゾンギフトを買い取ってもらうことで、クレジットカード現金化をするというものです。

アマゾンギフトによる現金化は、私がクレジットカード現金化の調査を始めた二年くらい前には、まだ珍しいものでした。

しかし、最近になって業者の数がにわかに増えてきたように思います。

有名な業者には換◯堂があり、換◯堂はもともとキャッシュバック方式でのクレジットカード現金化を行なっていましたが、今ではアマゾンギフト買取も行なっている業者です。

口コミサイトやランキングサイトでもよく目にするようになりました。

アマゾンギフト現金化業者は危ない？

アマゾンギフト現金化は、あまりお勧めできない方法です。

なぜならば、まともな取引を行なっていないと思われる業者が多いと思われるからです。

複数の業者に電話などして調査をしてみても、怪しいと思える業者が多数ありました。

中には、法的基準さえ満たしていない業者もあるほどです。

アマゾンギフトやその他の金券を買い取って転売することで利益を得るという業務は、古物商に該当します。

そのため、古物商法に則って営業する必要があり、古物商許可を得た業者だけにそれが許されます。

そして、公安委員会から古物商許可番号を取得した業者は、ホームページを通じて営業を行う場合には、ホームページに古物商許可番号を掲載する義務があり、これを怠った場合には法律違反として10万円以下の罰金が科せられます。

アマゾンギフト買取りを行なっている現金化業者の中には、この表示を怠っている業者が多数あります。

これは単にうっかりミスで掲載していないというよりは、古物商許可を受けていない可能性が高いと言えます。

古物商許可番号は信頼にもつながるため、取得している業者ならば掲載しない理由はないのですが、それを掲載していないということは、うっかりミスでなければ無許可営業の可能性が高いと言えるのです。

ちなみに、無許可営業の業者に対しては、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。

上述の換◯堂を調べてみても、トップページで「新サービス！アマゾンギフト券買い取り始めました！！」と書いているということは、古物商を営んでいるということですが、ホームページの会社概要を見てみても古物商許可番号を掲載していません。

掲載義務違反であることは間違いなく、無許可営業の可能性もあるため、この時点で悪徳業者の可能性が出てきます。

このほか、換◯堂の会社概要は怪しい点が満載です。

販売責任者の欄には「田中」とだけ書かれており、これは普通の業者ならばあり得ないことです。

また、会社の所在地も書かれていません。

このように、本来絶対に記載されていなければならない情報が記載されていないというのは、悪質業者の典型的な例です。

特に、住所が書かれていないということは、摘発のリスクに備えて掲載していないということもあるでしょうし、詐欺被害に遭った利用者が押し寄せることへの対処でもあると考えられます。

このような業者がまともな業者であるはずがありません。

換◯堂を調査！

そこで、換◯堂の周辺情報を調べるため、Google検索で「換◯堂　（スペース）」と入力してみると、色々な検索候補が見つかりました。

換◯堂　口コミ

換◯堂　2ch

換◯堂　詐欺

換◯堂　換金率

換◯堂　評判

換◯堂　商品

換◯堂　知恵袋

換◯堂　amazonギフト券

換◯堂　詐欺被害

これを見ると分かる通り、換◯堂について調べている人が多いようです。

また、「詐欺」や「詐欺被害」というキーワードがあるのも気になる所で、実際に詐欺被害に遭った人がいるということなのかもしれません。

そこで、詐欺の事実を調べるために「換◯堂　口コミ」で検索をしてみました。

すると、口コミ比較サイトが多数見つかりました。

このような口コミ比較サイトは、換◯堂そのものが運営している可能性もありますし、換◯堂の利用を促すことによって報酬を得ている可能性もあるため、そのようなサイトでは良い口コミだけを選択して掲載しており、なんら参考にはなりません。

しかし、中には本物の口コミが掲載されていることもあり、換◯堂の口コミを色々調べていくと、ネガティブな口コミもたくさん見つかりました。

ネガティブな口コミというのは、自作自演であるはずがありませんし、それに繋がる業者の演出とも考えられません。

ネガティブな口コミは、ポジティブな口コミと比べて本物の口コミである可能性が高いのです。

では、換◯堂の口コミを見てみましょう。

電話対応が悪い。

換金率も70％。

振り込みも翌日だった。

ホームページに書かれていること全部嘘。

この業者はほんとに利用しない方がいい。

優良店のはずがないし、こんなひどい業者があるならクレジットカード現金化なんてするんじゃなかった。

電話対応の時点で不信感があった。

色々と質問したら「利用の際にまた電話してください」と言って切られた。

この業者をおすすめしてるのは絶対に自作自演だと思う。悪質業者でしかない。

振り込みを2回に分けられて、2回目の入金が約束の日にされなかった。

対応がとにかく遅い。振り込みまで3時間も待たされました。

このほかにも、換◯堂の利用者からアンケートを集めている口コミサイトでは、面白い結果が見られます。

還元率は事前説明通りでしたか？

はい→28％

いいえ→72％

振込スピードは事前説明通りでしたか？

はい→48％

いいえ→52％

スタッフの対応は親切でしたか？

はい→39％

いいえ→61％

キャンペーンは適用されましたか？

はい→21％

いいえ→79％

もう一度この会社を利用したいと思いますか？

はい→18％

いいえ→82％

この結果を見れば、いかに評価が悪い業者であるかがよく分かります。

では、ここで本題に戻りましょう。

換◯堂が行うアマゾンギフト買取りの実態はどうなのでしょうか。

口コミの多くはキャッシュバック方式での現金化を利用した人のものであり、アマゾンギフト買取りの口コミは見つかりませんでした

通常の現金化で評価が非常に悪いのですから、アマゾンギフト買取りも悪質な手口で行なっている可能性があります。

となれば、アマゾンギフト買取りの悪質業者の手口を知る良い機会になります。

私は、換◯堂に電話をして調べてみることにしました。

換◯堂に電話してみた

換◯堂に非通知で電話した結果は以下の通りです。

「もしもし」

「もしもし」

「・・・」

「換◯堂ですか？」

「はいそうです」

電話対応は悪いと聞いていましたが、その通りでした。

「アマゾンギフト買取りしてもらいたくて電話してるんですけど、質問いいですか？」

「どんなことでしょうか」

「ホームページにアマゾンギフトの換金率は88～95％って書かれてるじゃないですか。普通の現金化なら利用額に応じた換金率が書かれてるけど、アマゾンギフトにはそれが書かれてないのでいくらで換金してもらえるか分からないんですよね」

「アマゾンギフトは買取レートが毎日変わるので、書いてないんです」

「今日のレートはいくらですか？」

「80％です」

「え、88％からって書いてるなら、88～95％の間でレートが変動しないとおかしくないですか？」

「通常はそうなんですけど、それを下回る時もあるんです」

「なるほど」

「あの、利用されるんですかね？」

「アマゾンギフト30万円分考えてますけど」

「そうですか、このお電話でそのままお申込みされますか？」

（態度少し良くなる）

「ちょっと待ってください、30万円換金したら、80％ですから最終的に24万円受け取れるってことですか？」

「いえ、そこから取引手数料や消費税などが引かれますから、その通りの換金率というわけではありません」

「えっ？金券なのに消費税がかかるんですか？普通金券って消費税かかりませんよね？」

「当社では買い取ったアマゾンギフトを業者さんに買い取ってもらうことになりますから、その時にかかる消費税をお客様に負担してもらっているんです」

「いや、おかしいでしょう。転売するってことは古物商ですから、古物商番号が記載されてないのもおかしいですよね。それに、金券に消費税がかかるっておかしいですよ。国税庁のホームページを見ても分かりますけど、そもそも金券っていうのは・・・」

ここで電話を切られてしまいました。

換◯堂が誠実な対応をしていないというのは本当でしたし、換金率が結局のところ70％くらいになってしまうというのは、通常の現金化でもアマゾンギフト買取りでも同じようです。

私が換◯堂に追い打ちをかけたかったのは、「金券に消費税がかかるというのは、日本の税制から考えてもおかしい」ということでした。

国税庁のホームページでは、商品券やプリペイドカードに関する税金に関して、以下のような説明がされています。

つまり、金券を購入する時には消費税がかからず、それを転売する時にも消費税はかからないということです。

消費税がかかるのは、その金券を使って商品を購入したり、サービスを利用したりするときです。

つまり、アマゾンギフトを売りたい人、それを買う現金化業者、現金化業者からの転売を受ける業者では消費税は一切かからず、最終的に転売先の業者からアマゾンギフトを買い、それを使ってアマゾン内で買い物をした消費者に対して、初めて消費税がかかるのです。

したがって、換◯堂が言っていた「当社では買い取ったアマゾンギフトを業者さんに買い取ってもらうことになりますから、その時にかかる消費税をお客様に負担してもらっているんです」というのは、真っ赤な嘘であるということです。

業者に転売する時に消費税がかかるということはないのです。

しかし、このように税金の仕組みを知ったうえで買い取ってもらっている人はとても少ないことでしょうから、多くの人は「そういうものなのか」と納得させられ、消費税を差し引かれた額で換金をしているのだと思います。

これでは、換◯堂の思うツボです。

このほか、ある情報によると、換◯堂は他社での買取額を伝えると少し高い金額で買い取ってくれるということです。

ある人がアマゾンギフトを買い取ってもらおうとしたところ買取額が低かったため、「他社では24万9000円で買い取ってくれると言っていたから、そちらを利用しようと思います」と言ったところ「では、25万円で買い取ります」と言ってきたというのです。

もう、こうなってしまえば換◯堂の主張は支離滅裂です。

なぜならば、買取レートが日々変動しており、それによって換金率が決まると言いながらも、換◯堂のさじ加減ひとつで決まっているからです。

結局のところ、換◯堂における換金率は買取レートによって変動するのではなく、換◯堂が利益を確保できる範囲内で変動しているということなのです。

悪質な買取業者の手口まとめ

換◯堂への接触は、私にとっても大変参考になりました。

つまり、アマゾンギフト買取りを行なっている悪質業者においては、以下のような流れで手口が使われているということです。

アマゾンギフトの買取レートは日々変動するものであると伝えることで、表示されている換金率からの引き下げを簡単に行う

アマゾンギフトの買取レートが変動しているというのは、どの業者でも主張していることなので、これは仕方のないところでしょう。

しかし、消費税が必要だと騙そうとしたり、他社より高く買い取ると言ったりする業者は、悪質業者である可能性が高いと言えます。

まずは、会社概要を見ることから始めてみると良いと思います。

代表者名や所在地や古物商許可番号が掲載されていない業者は悪質業者である可能性が極めて高いため、電話するまでもありません。電話したところで、換◯堂のような対応をしてくることは目に見えています。

もっとも、アマゾンギフト買取り業者として有名な換◯堂でさえ、この体たらくです。

アマゾンギフト買取り業者の質の低さは推して知るべしであり、普通のキャッシュバック方式の現金化を提供している優良業者を利用した方が賢明でしょう。